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プロフィール
めろ

2010年10月17日

「ぽえじー」

古井戸のセカンドアルバムは「オレンジ色のすけっち」。
ファーストアルバム「古井戸の世界」からのインターバルは半年で、やや軽く、こなれていない印象はあるもののファーストからよりなお内向的になっています。
「六月の壁に」「ポスターカラー」「バスケットシューズ」など、その世界に入れば入るほど心の襞に触れてどきりとします。
でも深追いは禁物です。果てしない深みに入り込んでしまいます。
すれすれのところで聞く古井戸の醍醐味が凝縮されたアルバムです。
(難を言うなら、個人的にはバックバンドが邪魔です)

約一年のインターバルで発表されたのがサードアルバム「ぽえじー」。
ダイトルの通り、全体的にソフトなサウンドとなっていますが、底の流れはますます内向的になっています。
故忌野清志郎さんは古井戸がデビューする前からの親友でしたが、古井戸のファーストアルバムを聞いて最大の不満を述べていたそうです。あれほど重いファーストでさえそう思うほどですから、アマチュアの頃の古井戸は想像できないほどブルージーだったんですね。アマチュアの頃の古井戸を聞きたいと、今でも痛切に思います。
それで思い出しました。私の敬愛の一人山下達郎さんも、古井戸の追っかけだったと聞いて、驚きとともに妙に納得したものでした。

このアルバム加奈崎さんもチャボさんも「よそ行き」と言うか、かなり感情をおさえての声で歌っています。これが私にとって余計に切なくなってうるっと来るのです。
悲しい唄を悲しく唄ってもなんの感動もありません。
その頃主流となっていたフォークというものは、悲しいことを悲しく歌っていました。かなりの違和感、いや嫌悪感があってそんな唄を思考回路から遮断していました。
さりげない明るさが深い悲しみとなっていくのです。
悲しさを悲しく言っては何の広がりもありません。
今でも悲しさを売りものにする薄っぺらな歌には思わず耳をふさいでしまいます。
ま、どうでもいい事ですけど・・・・・

この「ぽえじー」はプロとしての初期の最後を象徴するアルバムです。
この頃からチャボさんはバンド志向(スタジオ志向?)が強くなり、加奈崎さんは、より生にこだわりだしたように感じます。

「ぽえじー」



「ぽえじー」



「ぽえじー」


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