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プロフィール
めろ

2011年12月23日

「天」!!

「天」です!
俳句ではいわゆる1等賞の事を「天」といいます。

いえ、私ではありません。
俳句仲間の「瀑やん」
今週の南海放送ラジオ「一句一遊」で、みごと今週の「天」に輝きました。
おめでとうございます!ぱちぱちぱち

  千両の灯り雪輪の滝近き  渡辺瀑

季語は「千両」。
お金のことではありません。
下向きに真っ赤な実を付ける植物です。

「千両の灯り」で、昼なのに薄暗い山道が想像できます。
その先に水音がしてきます。
「雪輪の滝」だから大きな水音ではありません。
そして、やがて「千両の灯り」に導かれた私の目の前に雪輪の滝が開けるのです。

映像を見るような句です。

この句、千両と同じような植物「万両」ではだめです。
万両は上向きに実を付けます。
上向きの実では「灯り」という言葉に対して意に添いません。
やはり「千両」は動かしようがありません。

この句を「季重り(きがさなり)」というのは野暮です。
季重りというのは
ひとつの俳句の中に2つの季語が入っていることを言い俳句ではほぼタブーとされています。
この句では、千両(冬)滝(夏)が季語です。
が、雪輪の滝はあくまでも千両の添え物として使われています。
(固有名詞を季語というのはかなり無理もあります)
あくまでも千両が主役です。

これは高度な技です。
さすがです。

で、「天」の御褒美はこれ ↓

「天」!!

一句一遊俳句ノートです。
軽く自慢できる代物です(^。^)


ついでに、今週の私の句も金曜日に残りました。

  千両や二人がかりで開ける蔵  めろめろ

誤解を覚悟で言うと
この句は金曜日に残るとは思っていましたが
天は無理だと確信していました。
それはどうしてか?
これといった欠点はない句ですが

句が『弱い!』!

これに尽きます。
では、どうすれば句が立ちあがるか?

この句を送った次の日に思いつきました。
「開ける」を「開(ひら)く」に変えるのです。

「開く」としたらリズムは悪くなりますが
蔵に存在感が出て、すっきりとします(と思う)。
「開ける」はあくまでも開ける『人』が主ですが
「開く」にすれば蔵が立ちあがってきます。

よって

   千両や二人がかりで開く蔵  めろめろ

を一応の完成作とします。

これを世は自己満足の自画自賛と言います。
でも、私の究極の目標は「自己陶酔」です。

志は高く持て!!ふふ


「天」!!


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Posted by めろ at 17:54│Comments(2)俳句
この記事へのコメント

めろ兄、取り上げてくれてありがとう。
三本杭から滑床を向けて下山していると、千両が咲き誇っており、それを話題に歩いていたのです。
千両が兼題と知ったのは帰ってから、すぐに句ができました。

でも、地名が入った句や、組長のいう叙景の句は大抵が水曜日なので、まさかでした。没とは思ってなかったけど。
天のノート万歳。

めろ兄句、最初、開くがいいということに納得してましたが、自分の結論は原句の開けるがいい。
開けるとした時に、人の動きがはっきりと見え、千両という植物+αの言葉の綾が感じられると思います。どちらにしても、蔵が中心は変わらない。
まぁそこが、めろめろ句と瀑句の違いですよね。
にしてもいい句ですよん。
Posted by 瀑 at 2011年12月23日 21:14

考えに考え抜いた句にも、手ごたえのある句はありますが、なんのストレスもなく、スーと出てきた句は説得力が違いますよなあ。

最近の流行というか容認というか確立というか、とにかくそんなものに「添え物の季語」があります。

季語を主人公とせずに、言いたいこと(ほかの約15文字)を引き立てさせる道具として使用するという方法です。(先人にもそういう句はたくさんありますが・・・)

無意識か、ばりばりの意識かは作者に聞かないとわかりませんが、皆さんがいろいろ実験を繰り返しているので俳句の世界もだんだん免疫がついて来ているみたいです。

われわれの歳は俳句の世界ではまだまだひよっこらしいので、ひよっこはひよっこらしく、大人のニワトリにしかめっ面されながら歳を取ろうではありませんか(^^)
Posted by めろ at 2011年12月24日 17:43
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