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プロフィール
めろ

2013年06月09日

吉田美奈子さんライヴ 最終章

地を這うような
ドスの利いた吉田さんの地声が
決して大きくないライヴ会場を揺らします。

初めて生で聴いたハモンドオルガンの重低音が
私の体の中に入り込み、強烈に共振させます。

ちょっと感慨に浸ります・・・・
1989年発表の「DARK CRYSTAL」から歌い方が若干変化してきて
1990年発表の「gazer」で方向性がはっきりしたように感じました。
3オクターブ以上あるという声域の中音あたりを意識的に使い
声も含めたトータルとしての音楽を求めていく、
という姿勢が私には感じられました。

それまでは、吉田さんも20歳代と言う事もあり
力技で歌いきる、という感じでした。
シャウトしたり高域で勝負!という感じでした。
高域がどこまでも突っ切って、爽快感さえありました。
私はその歌い方をずっと聞いていて
その歌い方がとても好きだったので
「gazer」は少し物足りなく思ったものでした。


おっと、それはそうとして
今吉田さんは、私の約3メートル前で歌っているのです。
夢ではありません。現実です。
存在感びしびし、オーラ出まくりです。

絞り染めのラフなロングドレスに身を包み
「さあ、今夜を始めるよ。用意はいい??」
てな事を挨拶代わりに歌っています。

緊張感溢れる2曲が終りました。

(はぁ〜〜。聞きにきてよかった・・・)
早くも満足度100%です。

MCがまたチャーミング。
この4月で60歳になった話とか
「今までの吉田を期待して
来て頂いたお客さんは残念ね」とか
歌声とはまるで正反対の
ちょっと甘ったるくけだるい声で、快調なMCです。

ハードなツアーらしく、
最初は少しお疲れモードかな?
と心配していましたが
歌声もだんだん馬力を増していくところは
さすがプロフェッショナルです。
シャウトするところはシャウトし
上声のところは倍音豊かな上声です。
(若い時と同じだ・・・・・)
驚愕とともに安心しました。


聞きたかった「COCO」「千年紀の朝」
大胆なアレンジの「恋のてほどき」
初めて聞く「雨・・」「THE LIFE」
・・・・・・・

そうそう
ライヴも終盤になってのロングトーン。
これは圧巻でした。
いくらなんでももう限界だ、
と思わせながら
当然声量が落ちることも無く、ふらつく事もなく
おそらく2分以上のロングトーン。
ただただ口あんぐりでした。

若い時とまるっきり同じ張りのある高域を聞くと、
(アルバムでは意識して高域を封印していたのか)と改めて思いしらされ
加齢による高域の減少により
已むを得ず中域主体となった・・・
と思っていた私の浅はかさに深く恥じ入るのでありました。

世では「吉田美奈子は楽器だ!」と
賞賛する声多数みたいですが
「吉田美奈子、という個体だ!」
というのが私の見解です。
吉田さんは決して楽器ではありません。
そういった分類では括れません。
あくまでも「吉田美奈子」という生命体です。


アンコールの「TEMPTATION」「硝子の林檎」
の演奏が終わり、
至福の時は豊かな余韻を残し
静かに閉じたのでした。

そして、私の40年間の思いは
凝縮された一滴の水滴となり
余韻で満たされた心を永遠の波紋となって
どこまでも広がっていったのでした。



ライヴ後の吉田さんの後姿。
横の男性はドラマーの沼澤さん。



恐れ多くもツーショットで(*^_^*)



写真をブログに載せる事にも
気持ちよく了解していただきました。


サイン 







1週間経った今でも
余韻に浸りっぱなしです(^_^)v


また行くぞーーーー!!!
  

Posted by めろ at 18:47Comments(4)ミュージシャン